
バッテリィズの誕生とユニークな漫才スタイル
バッテリィズは2017年10月15日に結成された吉本興業所属のお笑いコンビで、メンバーはエース(本名:角拳都、1994年11月2日生まれ、大阪市西成区出身)と寺家剛(じけ つよし、1990年8月7日生まれ、三重県津市出身)です。二人は共にNSC大阪校36期生として活動を開始し、草野球チーム「上方ホンキッキーズ」での投手(エース)と捕手(寺家)としての役割からコンビ名を名付けました。
漫才のスタイルは、エースのポジティブな性格と寺家のネガティブな性格の対比を活かしたもので、寺家がエースにさまざまな事象や場所の良さを説明する一方で、エースはそれを全く理解できないというコミカルなやり取りが特徴です。この独特なスタイルは、観客から高く評価されています。
急成長の背景:M-1グランプリでの躍進
バッテリィズが注目を集めた最大の要因は、2024年のM-1グランプリでの決勝進出と準優勝です。2023年には初めて準決勝に進出し、2024年には決勝に進出。特に決勝では900点中861点という高得点を獲得し、観客を魅了しました。「偉人の名言」や「世界遺産」といったネタでは、エースの天然ボケと寺家の知的なツッコミが絶妙に絡み合い、観客の笑いを誘いました。
さらに、M-1の影響でテレビやネタ見せ番組からの出演オファーが殺到し、若手芸人の中でも特に注目を集めています。草野球チームでの活動や二人の人間性に惹かれるファンも増え、エースと寺家の信頼関係が漫才に反映されている点も、彼らの人気を支える要因となっています。
2025年の展望と活動計画
2025年4月から東京進出を果たすバッテリィズは、全国的な活動の幅を広げることが期待されています。特に、M-1グランプリ準優勝の実績を背景に、大手メディアやバラエティ番組からの出演依頼が増え、若手漫才コンビの中で確固たる地位を築く可能性が高まっています。
また、エースの個性的なキャラクターと寺家の緻密なネタ作りが融合した漫才は、若年層のファン層をさらに拡大し、SNSや動画プラットフォームでの人気も持続的に増加すると予想されています。草野球チームとのコラボ企画も継続され、漫才スタイルが他の芸人や後輩に技術的な影響を与えることが期待されています。
収入の増加と多角的な収益モデルの確立
エースはM-1出場前と比較して、2024年時点で収入が7倍に増加しており、今後もさらなる伸びが見込まれます。2026年には大手広告案件やCM出演、グッズ展開など多角的な収益モデルを確立し、安定した活動基盤を築くことが予想されています。彼らの漫才スタイルは、他の芸人や後輩に技術的な影響を与え、新たな漫才の潮流を形成する可能性があります。
ファンとの距離を縮める要素
エースの趣味である野球やスノーボード、漫画『ONE PIECE』のキャラクター・ルフィへの愛着は、彼のポジティブな人柄に影響を与えており、ファンの共感を呼んでいます。こうしたプライベートな情報がファンとの距離を縮め、人気の一因となっています。
まとめ
バッテリィズは2024年のM-1グランプリでの成功を背景に、2025年以降の活動においてもさらなる飛躍が期待されます。独自の漫才スタイルと二人の信頼関係が生み出すコンビネーションは、今後の若手漫才の方向性に影響を与えると考えられています。彼らの今後の活動に注目していきたいと思います。

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