
レアアース関連株が急速に注目を集める理由
2026年2月5日現在、日本のレアアース関連株は市場での関心が急激に高まっています。政府の資源戦略強化や海洋資源開発の進展が背景にあり、関連企業の株価は上昇傾向を示しています。レアアースは電気自動車(EV)やハイテク製品に欠かせない素材であり、需要が急増していることから、投資家にとって魅力的なテーマとなっています。
レアアースとは何か?
レアアース(希土類元素)は、原子番号57番のランタンから71番のルテチウムまでの15元素に加え、スカンジウムとイットリウムを含む17元素の総称です。これらの元素は化学的性質が似ているため、まとめて扱われます。レアアースは、電気自動車の小型モーター磁石や、燃料電池用固体電解質、自動車排ガス処理触媒、スマートフォン、LED、半導体など、ハイテク製品にとって不可欠な材料であり、「産業のビタミン」とも称されています。
日本のレアアース供給の現状
日本は世界のレアアース供給の約90%を中国から輸入しており、特に高濃度のレアアース資源は限られた地域に集中しています。このため、資源の供給安全保障が大きな課題となっています。最近では、海洋資源開発や都市鉱山からのリサイクル技術の高度化が進められており、国内での資源確保が期待されています。
南鳥島沖の海洋レアアース資源
2026年1月、国立研究開発法人・海洋研究開発機構(JAMSTEC)が南鳥島沖の排他的経済水域(EEZ)で世界初の海洋レアアース試掘を開始しました。この地域には、レアアースを豊富に含む海底泥やマンガンノジュールが大量に存在し、埋蔵量は1,600トン超で世界第3位とされています。成功すれば、日本は海洋レアアース供給国としての地位を確立する可能性が高まります。
レアアース関連株の最新株価動向
2026年2月4日現在、日本のレアアース関連株は活発な市場動向を示しており、住友金属鉱山(5713)は前日比+6.30%、三井海洋開発(6269)は+3.48%、三菱商事(8058)は+3.04%の上昇を記録しています。これらの企業はレアアースの採掘、精錬、技術開発や海洋資源開発に携わっており、特に東洋エンジニアリング(6330)は独自技術の基本設計を完了し、試験採鉱に成功しています。
政府の資源戦略と市場展望
日本政府はレアアース資源の安定供給を国家戦略の一環として位置づけており、南鳥島沖の海洋資源開発やオーストラリア・アメリカとの連携による調達多角化を進めています。これにより、国内の都市鉱山リサイクル技術の進展も期待されており、資源循環型社会の実現が加速するでしょう。
投資のリスクと注目ポイント
レアアース関連株は、政府の支援や技術革新によって成長が期待される一方で、国際情勢や技術的課題、環境影響評価の進展などのリスクも存在します。特に、中国のレアアース輸出規制強化や地政学リスクの高まりが影響を及ぼす可能性があります。
まとめ
2026年2月以降、日本のレアアース関連株は中長期での成長が期待されます。JAMSTECの南鳥島沖試掘プロジェクトの成功が、日本のレアアース供給国としての地位確立に寄与し、関連企業の技術力や事業基盤を強化するでしょう。また、環境規制の強化や脱炭素社会の推進もレアアース需要を押し上げる要因となります。

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